101  それは愛ではなく唯の哀れみだったのだろうか
102  水の中に沈む月を見て思ふ
103  その鎖の名は必然か偶然か
104  憎悪で振るう刃は脆く弱く
105  まるでピアノの鍵盤のように
106  短針が長針を追うように僕も君を追った
107  やがて真実は繋がる
108  偽りの愛の言葉を囁く
109  止まっていた時計がまた時を刻む
110  砕けた硝子のコップのように
111  好きだからこその決別
112  本当は悲しくて寂しくて
113  抑えきれなくて君にすがった
114  涙を流す君に愛の言葉を
115  その言葉を囁くあなたに2度目の恋を
116  握り締めた手を離さぬように
117  すれ違う方向線
118  数え歌を歌うように歩んできた
119  返しそびれた合鍵
120  破れた穴から見えるのは
121  時が経ってから見る自分の墓標
122  重なる足音
123  歌う雨音
124  静かな爆音
125  響く心音
126  手を伸ばす先
127  1本の蝋燭を灯し君と
128  諦めきれない想い
129  また2人並んで歩く日を夢見る
130  夢の中に君ばかり出てくるのは君が恋しいから
131  誰も眠らない子守唄
132  血の味がするショートケーキ
133  虫の体液みたいなコーヒー
134  悲鳴が聞こえる隣室
135  鋏で切り裂かれた玩具
136  黒い絵の具で塗りつぶす
137  点滅する赤信号
138  危険が漂う青信号
139  立ち入り禁止の黄色信号
140  散りゆく花はあなたか私か
141  枯れゆく木の葉のような声
142  砂のように流れ落ちる
143  自転車で駆け出し君の元へ
144  下手な折鶴
145  変わりゆく街並み
146  溺れるのは君か僕か
147  せめて今日だけでも一緒に
148  まるで不思議の国のよう
149  アイスクリームのように溶ける
150  その夜景は地に落ちた星々のようで
151  もう一度とおねだりを
152  唇に残る温もりを指でなぞる
153  鬼のいないかくれんぼ
154  黒猫さんについて行く
155  左耳のピアスホール
156  天国へと昇る梯子があるならば
157  目元の涙をすくう
158  頬をつたう水に溺れる
159  鼻先と鼻先がぶつかりあう距離
160  チェスボードの上に立つ僕等は敵同士
161  何時か消える事なんて考えたくない
162  例えこの命が尽きようと愛しきモノを守りたい
163  あなたに出逢えた事とあなたに再会できた事にお礼の言葉を
164  日出よりも早く祝福の言葉を
165  一人で泣いているあの子に愛の言葉を
166  若くして散った君に手向けの言葉を
167  偽りの顔をする僕に嘘の言葉を
168  後ろが振り向くことのできない私に別れの言葉を
169  悲しみの雨に打たれる
170  何時かの約束を口走る
171  もう2度と空が飛べなくとも
172  嘆き続けてもらちがあかない
173  砂上の城のように流れて行きたい
174  鉄格子を破り私を助けだすのは
175  電話ごしの君の表情が気になる
176  机の上に置かれた手紙には僕の名が
177  この1本の木下で僕等の恋は始まった
178  私が眠っている時黙って傍にいるのは
179  彼への思いを気付いた時には
180  傍にいて欲しいのにいないあなたを思う
181  車の窓から懐かしいあの人を見る
182  知らず知らずのうちに思いが募って
183  暖かい日差しに包まれて
184  少ない時間を大事に思って
185  結局約束を破る結果となってしまった
186  制服の第2ボタンじゃなくあなたの愛を
187  あの頃無くしたモノを今頃見つける
188  湯船に浸かりながら眼を閉じる
189  幻の君でも嬉しく思う
190  愛とい名の呪いで殺して
191  ビルの屋上で何を思う
192  掌を見つめる僕
193  扉が開くたび其処を見る
194  あの人の代わりも私の代わりも
195  あなたの淹れたココアをそそる
196  ふいに名前を呼ばれた気がした
197  口パクだけの愛の言葉
198  私の手を取る君の手は
199  季節外れの桜に恋を君には愛を
200  全てが恋しいと愛しいと告げられれば良いのに