春
蕾が花開く時
この場所から始まった
桜散る頃
誰もいない桜並木
10年後のこの日にまた逢おう
夏
熱い日差しから逃げる
雨の中 歩く君 佇む僕
一瞬しか咲かぬ火の花
水玉模様のワンピース
2人だけの秘密の場所
秋
赤へと変わったそれを踏みしめる
遠すぎて届かない月に手を伸ばす
温度の違う雨に打たれて
さよならの行方
眠りの準備を始める
冬
裸の肌に積もる白
この手に散る氷はすぐ水と返る
眠りから覚めてもまた夢を見る
小さな灯りを道標にして
1足早いクリスマスソング